悪徳塗装業者を見分ける見積書のチェックポイント

外壁・屋根塗装の工事を依頼する時、料金だけを確認して契約することは危険です。
見積を依頼して提出された見積額が、「なぜ格安なのか」を見極めないと業者選びに失敗したと後悔してしまいます。
ここで見積書におけるチェックポイントを紹介します。

外壁塗装の価格相場から見積価格を見極める

外壁塗装の相場は、延床面積30坪(約100㎡)前後で80万円~100万円。
これは、シリコン系塗料を使用した場合の価格で、外壁の状態や塗装面積によっては変動します。
また、窓枠や戸袋など、相場にプラスした額で考えておかなければなりません。
これらを踏まえたうえで価格相場を㎡の単価で算出したとすると
1㎡あたり8,000円〜10,000円前後」になります。

見積書に外壁塗装回数と、塗料の仕様の明記があるか

外壁や屋根の塗装にはできるだけ長く耐久性を保ちながら、美しく仕上げるために1度の塗装工事に通常3回の塗装作業があります。

下塗り(1回目)
中塗り(2回目)
上塗り(3回目)

悪徳業者は通常3回は塗らなければならない所を1回や2回しか塗らない塗装工事をやっています
それは、その方がコストを削減できるからです。また、時間もかからないし、塗装に詳しくない家主にはわからないからです。
塗料メーカーで指定されている水を加える比率、塗る回数も指定されています。
指定された仕様を守らなければ本来の塗料の機能が発揮されないのはもちろん、耐久性にも影響が出てしまいます。
工事直後に見分けが付かないので、数年経った後、初めて気づくことになります。
悪徳業者は、水を多く加え塗料を薄めたり、塗る回数を減らしたり、人件費や塗料のコストを抑えたりしてコスト削減をしようとします。

見積書に塗装回数が明記されているか、また、使用する塗料についても書かれているか確認しましょう。

見積書に外壁塗装に掛かる塗装以外の工事内容が明記されているか

足場代・ネット養成代・マスキング費用・シーリング工事・高圧洗浄費等が塗装工事以外の費用です。
見積書内に「一式」と書いている場合はやましいことがありそれを隠そうとしている可能性もあります。
足場費用は外壁塗装にかかる費用の中でも削減が難しい部分です。
見積書に、これらの費用がしっかり明記されていることが大切です。

塗装する箇所がすべて記載されているか

外壁や屋根ははっきりしているのですが、付帯部などは見積書を見ただけではどこを塗ってくれるのかはっきりわからない。こちらは全部塗ってくれると思っていたのに追加工事になると言われてトラブルになるケースも少なくありません。
そうしたトラブルを未然に防ぐには、塗る塗らない箇所を見積に入れてもらうことです、これなら後で確認できます。
箇所としては、バルコニーの床、門や塀、雨戸や戸袋は特に注意が必要です。

前払いはありえない!

塗装工事代金の支払い時期は、工事完了後に全額または業者によっては契約時と2回に分ける場合があります。
「前払いすれば割引」しますと持ちかけてくる悪徳業者も存在するからです。

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